こんにちは、すごぶです!
今回は、潰瘍性大腸炎の私が治療法として「ヒュミラ」という注射を自分で打つことに決めた理由と、「ヒュミラ」を実際に使って感じた利点と難点についてお話しします。
目次
選択肢は「ヒュミラ」と「レミケード」の2択だった
私は難治性の潰瘍性大腸炎であり、5-ASA製剤やステロイドが体に合いません。免疫抑制剤も期待した効果を得られませんでした。
そこで医師からバイオ製剤(生物学的製剤)による治療をしないかと提案を受けました。
薬の候補は「ヒュミラ」と「レミケード」の2つ。
どちらもTNFα(炎症や痛みに関する物質)の働きを抑えて炎症や症状を改善する薬ですが、治療法は異なります。
どちらも高い費用がかかるため、特定医療費(指定難病)を受給していると安心です。
ヒュミラの治療法
ヒュミラは2週間に1度、自分で皮下注射をする治療になります。
薬剤の入った注射器を冷蔵庫で保管することができるので、自宅で簡単に処置ができます。
私は腹部に注射をしていますが、太ももや二の腕にも注射できます。
レミケードの治療法
レミケードは医療機関で点滴をしてもらう治療になります。
初回投与後は2週目・6週目に投与し、その後は8週間ごとに継続して投与します。
1回の点滴には通常2時間以上かかるそうですが、投与時の患者の状態によって時間は変わるようです。
ヒュミラを選んだ理由
私がヒュミラを選んだ理由は「時間に縛られないから」です。
ヒュミラを冷蔵庫から取り出して10~15分は常温に置く必要がありますが、準備ができれば処置自体は数分で終わります。
医療機関への移動時間とレミケードでの点滴の時間を考えたら、自宅で処置ができるヒュミラが魅力的に思えました。
ただ、ヒュミラを選んだら自分で注射をしなければならないという不安もありました。医学を学んでいない自分が正しく処置を行える自信はありませんでした。
結果的には医療の知識がなくとも正しく注射はできるので、今ではまったく心配をしていません。
実際にヒュミラを使ってみた感想
はじめは自分で注射をすることに緊張しましたが、2回目以降はそれほど怖がらずに注射できました。
針が刺さって薬剤が注入されるときに多少の痛みはありますが、医療機関で採血をされるときよりも痛くないです。(個人差はあると思います)
痛みに怯える必要はそこまでありません。潰瘍性大腸炎の活動期の方が何億倍も痛いです。
ヒュミラにはシリンジタイプとペンタイプがあります。私はペンタイプを使用しています。
シリンジタイプは、医療機関でよく見る注射器のものになります。尖った針が剥き出しになっていて、手動で注射します。
ペンタイプは、自動式の注射ペンになります。注射器の先端のカバーを外しても、先端を覗き込まないと針は見えません。先端を腹部(または太ももや二の腕)に当て、ボタンを押すと針が刺さって約10秒で薬剤が注入されます。
自分で注射をすることが怖い人はペンタイプがおすすめです。
シリンジタイプを看護師さんに打ってもらったことがあるのですが、針を自分で腹部に突き刺す姿を想像したら怖くなりました。
薬剤が注入されるところをしっかり見たいという方は、シリンジタイプが良いかと思います。ペンタイプだと針が刺さっているところを直接見ることはできないので。
ヒュミラの利点と難点
ヒュミラの利点
ヒュミラの最大の利点は時間に縛られないことです。
ヒュミラを打つのに時間はかかりません。冷蔵庫から取り出して常温に置く時間は必要ですが、それを除けば処置の時間は数分です。
ヒュミラを打つ時間帯に指定はないので夜に打つこともできます。(注射直後の入浴は推奨されていないので気をつけてください)
管理さえしっかりできていれば場所を選ばずに注射ができます。
自宅で処置ができるのは手間がかからなくて便利です。
医療機関の受付時間に合わせて仕事や学業を休む必要がないので、ヒュミラは社会人や学生の方に特におすすめできます。
(私は専業主婦ですが、ヒュミラのおかげで時間に縛られなくて助かっています。誰にでもおすすめできます)
ヒュミラの難点
ヒュミラは管理が面倒です。冷蔵庫での保管が必須であり、薬剤が凍結しないように気をつける必要があります。凍結してしまうと品質の変化や注射器の破損に繋がります。
数ヶ月分を一度に処方してもらう場合は冷蔵庫を圧迫することになるので、冷蔵のスペース確保が必要です。
また、注射日を忘れないように気をつけなければなりません。
自己管理で2週間に1度自分で注射を打つので、うっかりしていると忘れてしまうことがあります。その場合は速やかに1回分を注射して通常の注射スケジュールに戻します。2回分を1度に注射しないように気をつけてください。
うっかり忘れてどう対処していいか分からない場合は、医師に相談しましょう。
ヒュミラは2週間ごとに1度打つという決まりがあるので、長期の旅行と日程が重なった場合は対処が大変でした。
私は、旦那の実家へ数日帰省する際に注射日が重なってしまったことがあります。そのときは保冷バッグにヒュミラを入れて、旦那の実家の冷蔵庫で保管させてもらいました。
出先で保管できる冷蔵庫があればいいのですが、対処ができない場合は注射を打つ日をどうコントロールするか医師と相談しなければなりません。
レミケードは1回の点滴にかかる時間の長さが難点だと思っていますが、点滴4回目以降は8週間ごとに点滴をすれば8週間はなにも処置をする必要がないので、生活スタイルによってはレミケードの選択も考えられそうです。
(それでも私はヒュミラ派です)
いかがだったでしょうか。
ヒュミラとレミケードのどちらを使うか悩んでいる方がいましたら、自分の生活スタイルに合っているのがどちらなのかで決めてほしいです。
ヒュミラの注射を自分で打つことに恐怖心や抵抗感がある方は心配しなくても大丈夫です。ペンタイプのヒュミラであれば素人でも簡単に注射ができます。
ヒュミラを処方してもらう際に担当の医師へ「ペンタイプがいいです」とお願いすれば、ペンタイプのヒュミラを処方してもらえます。
私の体験談が少しでも誰かの参考になれば幸いです。
いつかレミケードを使用している方の意見も聞いてみたいです。
それでは、また。
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